デジタルチューナーとは

  
 BSやSky-Perfec TVのように、特定の放送ネットワークを受信する専用チューナーは、メーカーですべてセットアップされた状態で出荷されています。アンテナをつなげばただちに受信できる状態になっています。
これに対し、このチューナーは世界中のいろいろな衛星を受信できる汎用のチューナーですから、使用するアンテナや目的の放送に合うようにセットアップしなければなりません。

 このチューナーはFTA(※1)のほかに、CAMやSmart Cardを入れてスクランブルがかかったチャンネルを見ることができる、デジタルチューナーです。アナログ受信機のように、周波数を合わせただけでは受信できません。
デジタル放送は、"1" "0" のデジタル符号にした画像と音声をコンピューター通信と同じようなバケット(※2)で伝送しています。 SCAN(スキャン)(※4)という操作をして、チャンネルのPID(※3)を取得することが必要です。チャンネルのPIDを取得するとチャンネルリストに登録され、初めて受信できるようになります。

受信までの手順
   1 所望の衛星のアンテナセットアップをして、LNBやスイッチの状態を設定する。
   2 受信しようとするトラポンデータをチューナーに設定する。
   3 アンテナの方向を合わせて、電波を捉える。
   4 スキャンを行って、チャンネルデータを取得する。
     Network Searchを使うと、トラポンデータの設定は省略することができる。

※1

FTA
Free To Air の略、暗号化(スクランブル)されていない放送。

※2

パケット
情報を塊にして送る方法。1つの電波(トラポン(※5参照)にいろいろなチャンネルの塊を載せて送ることが出来るので、多チャンネル化が可能になる。

※3

PID
パケットの頭についている識別番号、荷札のようなもの。1つの電波(トラポン※5参照)の中に多チャンネルのデータが混在しても、この番号によって各チャンネルに振り分けることができる。

※4

SCAN(スキャン)
1つの電波(トラポン※5参照)の中のPIDを探して、チャンネル構成を調べる作業。SEARCH(サーチ)と言うこともある。

※5

トラポン
Transponder(TransmitterとResponderの合成語)の略。地上から打ち上げられる電波(アップリンク)を周波数と電力を変えて地上に戻す(ダウンリンク)中継器のこと。放送に使われるダウンリンクのことを単に"トラポン"と表現している。

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