外国衛星テレビ Q and A

このページはユーザーからお尋ねいただいたことをまとめてあります。


チューナー
コンテックで扱っているチューナーはKuバンドもCバンドも受信できますか。

アンテナ
アンテナ取り付け台の作り方
分割式アンテナ S120-G/S150-G の取り付け方
分割式アンテナを歪み無く組み立てる方法。
アンテナの感度が悪い(利得が上がらない)。
ASIASAT3Sを向いているアンテナで、ASIASAT2を受信できますか。
オフセットアンテナの仰角を簡単に測る方法。

追尾アンテナ
ポーラーマウント式アンテナとは、どんな物ですか。
ポーラーマウント式アンテナはどうすれば動かせますか。
アクチェーターを使った追尾式は可動範囲が狭くないですか。
アクチェーター(QARL-3624)の接続方法とリミットスイッチの設定方法を知りたい。
アクチェーター(DARL-3612)の接続方法を知りたい。

LNB
誘電体板の役目を教えてください。
SPL-5490の使い方
LNBの周波数ずれ。
LNBのローカル周波数って何ですか。
KuバンドユニバーサルLNBの具体的な使い方は
NSS6のペンタゴンチャンネルを受信するLNBは何がいいですか。
ユニバーサルLNBって何ですか。

フィルター・ラインアンプ・電圧調整器
自営回線の混信があります。フィルターを入れたら衛星テレビが映らなくなりました。
信号が弱いのでラインアンプを入れようと思いますが、効果は期待できますか。
LNB電圧を2.4V減圧して国産のLNBを使おうとしましたが、うまく切り替わりません。
VR-302/303はどんなとき使うものですか。

一般事項
トラポンって何ですか。
正しい南(真南)を知る方法。





Q: アンテナ取り付け台の作り方。
 この台は、S120-GやS150-Gをベランダへ設置する場合に便利です。
長さ1.8mのツーバイフォーの木材を3本用意します。
右図のような長さに切り、組み合わせて井桁を作ります。このとき、接合面にエポキシ接着剤をつけてから木ネジでとめると強固な台ができます。
中央部分にアンテナを取り付け、井桁の4隅へコンクリートブロックを乗せて重石にします。
高さを高くする場合は、井桁の下にコンクリートブロックをおき、ステンレス線などでコンクリートブロックと井桁を縛り付けます。



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Q: 分割式アンテナ S120-G/S150-G の取り付け方

 前項の取り付け台を用いてベランダへ設置する例です。
コンクリートブロックの重石だけでは方向が変ったり倒れたりしますので、各方向に針金を張って固定してください。


 ベランダの手すりを避けてかさ上げして設置する例です、コンクリートブロックと取り付け台を強固に針金で縛ってください。
コンクリートブロックの重石だけでは方向が変ったり倒れたりしますので、各方向に針金を張って固定してください。

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Q: 分割式アンテナを歪み無く組み立てる方法。
 6枚のパネルをつないでいるボルトを工具を使わないで手で締め、平らなところに皿を伏せた状態にします。
次に、工具を使って、ボルトを少しずつ均等に締めていくようにします。
右の図に番号で示した順番に、平均的に締めます。このとき、いちどにかたく締めてしまわないで、少し締め・少し締めを 3.4回繰り返して締めるようにします。
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Q: 誘電体板の役目を教えてください。
 誘電体板は円偏波を直線偏波に変換するためにフィードホンの中へ入れるものです。
円偏波は偏波軸が直交する2つの電波の片方の位相を90゜遅らせ、これらをベクトル合成して円偏波にしています。
受信するときは、進んでいる方の位相を90゜遅らせて同位相にすることで直線偏波に戻します。
位相を90゜遅らせるために誘電体板を入れるというわけです。
ただ単にテフロン板を入れればいい、あるいはガラスエポキシ基板を入れればいいというものではありません。誘電体板の材質や大きさは使用する電波の波長(周波数の逆数)において、正しく90゜遅れるように設計する必要が有ります。

左Kuバンド用  右Cバンド用
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Q: 正しい南(真南)を知る方法。
 方位を測る方法で一般的なものに方位磁針があります。方位磁針は地球の磁力(地磁気)を利用して針が南北を指すような構造ですが、正しく南北を指すものではありません。場所によって異なる角度で西に偏ります。この角度のことを偏西角といいます。
さらに、近くに磁性体があったり、送電線のような強い電磁界の近くでは、大きな誤差が出ます。鉄筋・鉄骨のビルの屋上では測る場所によってまったく異なった方向を指します。
太陽が真南に来る時刻(南中時刻)を基準にして真南を知る方法を紹介します。
まず、国立天文台[各地のこよみ]でその土地の太陽の南中時刻を調べます。その時刻におもりをつけた糸をたらし、水平な面にできた影が正しい南北です。この方法は、その時刻が来るまで待っていなければならないという制約はあるものの、費用が掛からなくて方位磁針よりはるかに正確です。
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Q: アクチェーターを使った追尾式は可動範囲が狭くないですか。
 左図のように適宜の長さのステーを取り付けると、PAS2(Intelsat2)からTelstar10までの範囲を充分余裕を持って動かすことが出来ます。
ただし、ステーやその他のリンク部分に少しでもバックラッシュがあると、正しい位置に停止しなくなるので細心の注意が必要です。
これは、ステーが無い場合でも同じことで、西から動かしたときと、東から動かしたときとで、位置が違うときはバックラッシュが原因です。
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Q: コンテックで扱っているチューナーはKuバンドもCバンドも受信できますか。
 KuバンドもCバンドも受信できます。一般的なチューナーは950MHz〜2150MHzの範囲を受信できるようになっています。コンテックが扱っているチューナーもこれと同じです。
10〜12GHzのKuバンドは、9.75/10.6/10.75/11.2/11.3GHzなどのLNBを使って、チューナーの受信周波帯域に合うように周波数を変換してチューナーへ入れます。また、3〜4GHzのCバンドは5150/5750MHzなどのLNBでチューナーの受信周波帯域に合うように周波数を変換してチューナーへ入れます。このように適合するLNBを選んで周波数を変換すればどのバンドも問題なく受信できます。
チューナーにはKuバンドやCバンドの区別はありません。
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Q: SPL-5490の使い方
   

水平偏波       垂直偏波

 SPL-5490は、ローカル周波数 10.750GHz の片偏波LNBです。電圧で偏波を切り替えることは出来ません。余計な発熱を避けるため13Vまたは14Vで使うことをおすすめします。

コンテックはプライムフォーカス用のフィードホンを付属させています。フィードホンには円偏波用の誘電体板が入っています。
直線偏波として使うときは、この誘電体板を取り除いてください。
偏波軸はLNBから皿に向かってみて左図のようになります。



 SPL-5490に付属しているフィードホンは、中間で分解できるようになっています。
KuバンドのLNBホルダーが無い場合は、左図のように真ん中に23mmの穴を開けた板を用意してください。
この穴をフィードホンの中間部分で両側から挟むようにすると取り付けられます。
板の材質は何でもかまいません。
 フィードホンは、プライムフォーカスアンテナ(センターフィード)用ですから、プライムフォーカスアンテナに取り付ける場合は、問題ありません。
しかし、オフセットアンテナに取り付けるとフィードホンが図右のように上向きになり、隙間から雨水が入って、LNBが壊れます。
全体に雨よけのカバーをかけて、雨水の浸入を防いでください。この雨よけカバーは、ビニール袋をかぶせてもかまいませんが、LNBの放熱を考慮して通気性のよい構造にしてください。LNBは、温度が上がると、ノイズが増えます。なるべく温度が上がらないような対策が必要です。

このLNBに限らず、すべてのLNBは太陽の直射日光を避けるようにして、ノイズレベルが上がるのをふせぐ対策が肝要です。

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Q: アクチェーター(DARL-3612)の接続方法を知りたい。
 赤・黒をポジショナーのモーターへ接続してください。灰・白をポジショナーのセンサーへ接続してください。
赤・黒は極性があります。所望の動きと反対の動きをするときは、赤・黒へ繋いだ線を入れ替えると逆転します。
灰・白は極性はありません。
アクチェーターのセンサー(白・灰)の線へポジショナーのモーター端子からの線を繋ぐと、必ず壊れます。気をつけてください。
 アクチェーターには、浸入した雨水を逃がすドレーン抜き(穴)があいています。この穴が下になるように取り付けてください。
また、浸入した雨水がこの穴に集まってくるように、先端を上に(ギアー部分が下に)なるように斜めに取り付けてください。
さらに、モーター部分にビニール袋をかぶせ防水してください。
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Q: LNBの周波数ずれ。
 水晶発振を基準にしたPLL式のものは周波数が安定していますが、一般に使われるLNBは自励発振ですからその発振周波数は新品でも2.3MHz、大きいものでは5MHz程度ずれているのは当たり前です。自励発振である限りしかたのないことです。
もし、受信感度が思うように上がらない場合は、LNBの周波数設定を±2〜5MHzずらして設定してみてください。(たとえばCバンドの場合 5145,5147,5150,5153,5155)
LNB周波数のずれが出る主な原因は、温度と電圧です。このうち電圧についてはLNB内部の三端子レギュレーターが安定化しているので、外部からはどうすることもできません。
温度については直射日光があたらないようにカバーをかけてください。純正のカバーがないときは、100円ショップのゴミ箱や子供用のバケツで代用できます。このとき、三端子レギュレーターなどの内部素子が発する熱を逃がすよう風通しをよくすることが必要です。
GSR 3105やGSR 3301CXCIのPower Scanを使えば、周波数ずれを含んだトラポンデータを取り込むので、LNBの周波数ずれを気にする必要はまったくありません。
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Q: LNBのローカル周波数って何ですか。
 LNBの発振周波数のことです。
左図はLNBのブロック図です。V/Hエレメントから取り込んだ電波(その周波数をFrとします)はスイッチを通ってMIX(混合器)へ入ります。このとき、LNB電源電圧が14ボルトか18ボルトかをV COMP(電圧比較器)が判断して14ボルトなら上側のスイッチをオンします。逆に18ボルトなら下側のスイッチをオンにします。
MIXへはOSC(発振器)で発振した信号(その周波数をFloとします)も入ってスイッチを通った信号と混ぜ合わされます。
混ぜ合わされた結果、次の4つの周波数の信号が出てきます。
  @ エレメントから取り込んだ周波数 Fr
  A 発振器の周波数 Flo
  B FrとFloの和 Fr+Flo
  C FrとFloの差 Fr〜Flo
このうち、Cの差の周波数だけ取り出し、IF AMP で増幅して出力します。以上がLNBの構成の概略です。 このように、OSCの周波数(Flo)を適宜設定して、チューナーに都合のよい周波数に変換するものです。
このおかげでKuバンドもCバンドも1台のチューナーで受信できるようになります。
OSCの発振する周波数のことをローカル周波数(Lo Frequency)とか局部発振周波数と言います。

トラポン周波数(放送波の周波数)とLNBのローカル周波数とチューナーの受信可能周波数(通常は950MHz〜2050MHz)との関係は次のようになります。

   Cバンドの場合    LNBのローカル周波数 − トラポン周波数 = チューナーの受信可能周波数範囲ならOK
   Kuバンドの場合   トラポン周波数 − LNBのローカル周波数 = チューナーの受信可能周波数範囲ならOK

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Q: オフセットアンテナの仰角を測る方法
 オフセットアンテナは丸い形をしたプライムフォーカスアンテナ(センターフィードアンテナとも言う)の一部を切り出した形をしています。
皿の形は、楕円形です。しかし、焦点から見ると丸い形をしています。
 左図で電波の来る方向がこのアンテナの仰角となりますが、皿の向きと仰角は一見して関連していません。したがって、簡単に仰角を測ることはできません。
アンテナの仕様書にある"オフセット角"をもとに割り出すことはできます。

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Q: アクチェーター(QARL-3624)の接続方法とリミットスイッチの設定方法を知りたい
 接続方法は左図のとおりです。
0.75Sq以上の太さのケーブルで接続してください。
センサーはリードセンサーですから、電圧を掛けたり、電流を流すと100%壊れます。充分注意してください。

 納品時はカムDがリミットスイッチEを押して停止した状態になっています。
この状態で、アンテナが東西どちらかに一杯回った状態になるようアクチェーターを取り付けてください。

次に、アクチャーターが伸びる方向に駆動していって、アンテナが反対方向に支障なく回る限界で止め、Cを緩めてBがAを押すように設定します。

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Q: アンテナの感度が悪い(利得が上がらない)

正常


歪あり

左上図は、アンテナディッシュの縁を少し離れた所から見通した図です。このように手前の縁と向こう側の縁が一直線に重なっていればデッシュの歪はありません。

しかし、左下図のように縁が重ならない場合は、ディッシュが歪んでいます。デッシュが歪んでいると焦点がぼやけてしまって、ゲインがあがりません。

各方向から見て左上図のように見えるように歪を取っておくことが大切です。

アンテナの精度に関することは、ここをご覧ください。

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Q: ASIASAT3Sを向いているアンテナで、ASIASAT2を受信できますか。
基本的にはできません。
基本的にはとお答えしたのは、やればできるということです。
例えばASIASAT3SとASIASAT2の場合は、約5゜の開きでLNBを2個取り付けます。このようにすると、一つの皿で2つの衛星を受信することができます。
しかし、皿を斜めに使うことになりますので、効率が低下します。大きさに充分余裕のあるアンテナでなければ、好結果は得られなくなります。

Sky-PerfecTVのアンテナは、このようになっています。Sky-PerfecTVは、電波が強い(アンテナの大きさに余裕がある)ので、このような方法でも充分実用になります。



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Q: トラポンって何ですか。
正しくはトランスポンダ(Transponder)のことです。衛星テレビの分野では、通常トラポンまたは単にTPと略して使います。
地上から打ち上げたテレビ番組をResponder(応答機)で受け、周波数と電力を変えてTransmitter(送信機)で地上に送信します。TransmitterとResponderを合成してTransponderと言います。通常[トラポン周波数]と言うと、地上に向かって送信している周波数を指します。

上の図は http://www.lyngsat.com/ の衛星データの表です。トラポンのデータはこのサイトで確認できます。
最近のチューナーは、周波数、偏波、シンボルレートをセットするだけで十分です。

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Q: ユニバーサルLNBって何ですか。
Ku バンドユニバーサルは、同軸ケーブルを介してLNBに供給するLNB電源に、22KHzを重畳させると、局部発振周波数を9750MHzから10600MHzに切り替えられます。こうすることで、受信範囲をより広くすることができます。
チューナーがユニバーサルLNB対応なら、LNBタイプを Universal に設定してください。トラポン周波数を判断して、チューナーが自動的に切り替えます。

Cバンドユニバーサル(ワンケーブルソリューションとかワンタッチソリューションと言われるものです)は少し様子が異なります。3.7GHz〜4.2GHzの垂直偏波を5150MHzで950MHz〜1450MHzに変換し、水平偏波をを5750MHzで1550MHz〜2050MHzに変換します。水平と垂直を周波数軸上でならべ、1つのアンテナで複数のチューナーが同時に異なる偏波を受信できるようにしたものです。
LNBタイプをSingle-SLなどと表記される5150/5750に設定してください。
このタイプのLNBは受信範囲が狭くなるので、1台だけのチューナーで受信する場合は、得策ではありません。

下図はユニバーサルタイプのLNBの例です。
外観はスタンダードと変わりありませんが、[Universal]とか[One Cable Solution]などの表記があります。



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Q: NSS6のペンタゴンチャンネルを受信するLNBは何がいいですか。
Ku ユニバーサル AP8-T2 がお勧めです。NSS6のペンタゴンチャンネルは、11676(V)で放送されています。
LNBは、トラポン周波数をチューナーが受信できる周波数に変換する働きをします。トラポン周波数と、LNB局部発振周波数と、チューナーの入力周波数(中間周波数)との間には次のような関係が有ります。

トラポン周波数 - LNB局部発振周波数 = 中間周波数(チューナー入力周波数)

ここで、ペンタゴンチャンネルは11676MHzです。一方チューナーの入力周波数を950〜2150とすると、10726〜9526MHzのLNBなら受信できることになります。この条件に合うLNBは、ユニバーサルLNB(AP8-T2)です。

Cバンドの場合は、アッパーヘタロダインを使うので、

LNB局部発振周波数 - トラポン周波数 = 中間周波数(チューナー入力周波数)


ペンタゴンチャンネルを含むAFNのトラポンは、12647(H)と12688(H)に変更されました。
よって、Universal LNB AP8-T2はもちろんAKS-1490,AKD-1490などいずれのLNBでも受信できるようになりました。 この項2007年3月追記


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Q: KuバンドユニバーサルLNBの具体的な使い方は
右上画像のように、チューナーの[アンテナ設定]メニューでLNBタイプをUniversalに設定するだけです。受信目的の周波数をチューナーが判断して9.75GHzと10.6GHzに自動的に切り換えます。





Universal LNB に対応していないチューナーをお使いの場合は、
@LNBタイプをStandardにしてください。
A10.7〜11.7GHzを受信する場合は、局発周波数を 9.75GHzにしてください。
B11.7〜12.75GHzを受信する場合は、右下画像のように、局発周波数を 10.6GHzにし、さらに22KHzをONにしてください。





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Q: ポーラーマウント式アンテナとは、どんな物ですか。
ポーラーマウント式は、アンテナの回転軸を地軸と平行に設置可能な構造のマウントのことです。
これとよく似たH to H モーターは、モーターの軸そのものが地軸と平行に設定できるようになっています。
多くの衛星を一つのアンテナで捉えようとすると、アンテナを回動させなければなりません。静止衛星は赤道上の約36,000Kmの位置に並んでいますので、地軸(北極と南極を結ぶ線)と平行な軸上でアンテナを回動させれば、すべての衛星を捉えることができます。
このことを、わかりやすくするには、赤道上でアンテナを回動させることを考えてみてください。赤道上でみる衛星は真東から真上を通って真西に延びる線上に並んでいます。水平に且つ南北に渡した棒を軸としてアンテナを回動させればすべての衛星は捕捉できます。


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Q: ポーラーマウント式アンテナはどうすれば動かせますか。
右上の図は、ポーラーマウントを横から見た図です。地軸と平行に設置した軸を中心に東西に回動します。






ポーラーマウント式アンテナを回動させるには、直線に動く(伸縮する)モーター(QARL-3624などのアクチェーター)で駆動し、ホジショナー(SL-7700RPなど)で、コントロールします。右下の図はポーラーマウントを上から見た図です。アクチェーターが伸び縮みして東西に動く様子を表しています。
ポーラーマウント式なら、V軸(アンテナを上下させる)の制御は必要ありません。V軸制御を使うと、何かの影響で少しでもずれると全部の衛星位置を再設定することになります。
ポーラーマウント式は、安価に追尾式を実現できる優れた方式です。コンテックの大型アンテナはすべてポーラーマウント式です。
ポーラーマウント式アンテナは、固定バーが標準で付属していますので、固定式としても使えます。




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Q: VR-302/303はどんなとき使うものですか。
LNB電圧が18/14Vの外国製チューナーで、11/15Vの国産LNBを使うときに使います。
国産のLNBは偏波軸を切り替える電圧が11Vと15Vです。11Vで垂直偏波となり、15Vで水平偏波となります。その中間の13Vが垂直と水平の閾値(スレッショールド)になるように作られています。
しかし、製造時のばらつきや、経年変化によるばらつき、さらにはチューナーの出力電圧のばらつきなどがあると、13V付近で不安定になってしまいます。そこで、これを防ぐために13Vを中心に±0.5V程度のヒステリシス(電圧履歴)をもたせてあります。これは、垂直(11V)から水平(15V)に切り替えるときは、13+0.5=13.5Vより高くならないと水平に切り替わらない。逆に水平(15V)から垂直(11V)に切り替えるときは、13-0.5=12.5Vより低くならないと垂直に切り替わらないようにする働きがあります。
このような国産のLNBを出力電圧が14Vと18Vの外国製のチューナーで使おうとすると、"12.5V以下"にならないので垂直に切り替えられなくなります。VR-302/303は、チューナーとLNBとの間にかませることで、電圧を3V落として14Vと18Vを11Vと15Vにするので、国産のLNBが正常に動作するようになります。


また、VR-302/303は設計時点から電圧を落とす為だけに細心の注意を払って設計をしています。通電型分配器にダイオードを入れた結果、無駄な分配をしてただですら微弱な信号をさらに減衰させるような安易なものではありません。

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Q: LNB電圧を2.4V減圧して国産のLNBを使おうとしましたが、うまく切り替わりません。
チューナーが出力するLNB電圧に多少の誤差をもったものがあります。また、LNBの切り替え電圧にも多少の誤差があります。
そこで、いま仮にチューナーの電圧が14.5Vだったとします。14.5-2.4=12.1Vですから、ほとんどのLNBは垂直に切り替えられるはずです。ここに22KHzの信号を重畳したとします。22KHzの信号は0.6Vですから、12.1+0.6=12.7Vとなって、切り替えられなくなる場合が生じます。LBN自体の切り替え電圧に誤差があるとこの現象はもっと顕著に現れます。確実に3V落とす必要があります。2.4V落としただけでは正常動作しない場合があります。

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Q: 信号が弱いのでラインアンプを入れようと思いますが、効果は期待できますか。
期待できません。通常は悪化します。その理由は、信号も上がる代わりにノイズも同じ割合で上がるからです。さらにアンプが発生するノイズが重畳されるので、総合的には信号対ノイズの比は、入れる前より悪くなります。
アナログ放送はFM変調でしたから弱い受信信号を大きくすれば、振幅性のノイズは、少しは抑圧されて画が見られることはありました。また、ノイズは画面上に砂嵐として現れるだけでしたから、画さえ出てくれれば多少のノイズは我慢できました。しかし、デジタル放送は画像や音声をデジタル信号で送るデータ伝送です。しかも位相変調ですから、ノイズの増加は直ちにビットエラーを起こします。
信号対ノイズの比はなるべく良好に保ったままチューナーに持ってくる必要があります。
そのためには、安易にアンプを入れるのではなく、低ノイズのLNBや減衰の少ないS-7CFBのような太目の同軸ケーブルを使用し、LNBの温度上昇を防ぐカバー(日よけ)などでなるべくノイズを減らすことが肝要です。

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Q: 自営回線の混信があります。フィルターを入れたら衛星テレビが映らなくなりました。
妨害があるということは、周波数が同じかまたは一部分かぶっていることです。
周波数が同じの場合は、どうすることもできませんが、一部分かぶっている場合にその部分だけフィルターで切ったとします。アナログ放送では、一部分だけ取り除いても画像がべたついたり逆に輪郭だけが際立ったりするだけですみましたが、デジタル放送は一部分取り除くとそこに有ったデータがなくなってしまい、その結果画像や音声が復調できなくなってしまいます。デジタル放送は放送されている周波数帯域のすべての部分が同じ重みを持っているからです。
混信除去のためフィルターを入れるのは、まったく効果がありません。
NTT中継波や自営回線は、信号源との距離が近いので、妨害も局所的な性質を持っています。アンテナの位置を1mずらしただけで状況が変わる場合が有ります。

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